- アドミニ 村回覧板
昨年10月より、不動産部と管理拡大部を統合し、開発企画部として新たにスタートいたしました。開発企画部では、お客様の資産を守るための商品を企画・開発し、ご提供していきます。これまで当社では主に、不動産オーナー様向けに、物件の資産価値向上のお手伝いをしてまいりましたが、この度新たに力を入れ始めたのが、資産の多くを現金でお持ちの方向けの、不動産投資商品の開発です。
近年、税制改正によって相続税率が引上げられ、資産家の方々の重大な関心事になっています。不動産は現金に比べて、相続税評価額が低くなるため、相続対策としてメリットが大きく、当社にも投資用不動産購入のご相談を多くいただくようになりました。ご相談に対し、当社では、高い利回りが期待できる物件を探し、ご紹介させていただいておりますが、より理想的な物件をご紹介できるよう、最近は自社で物件を育てるという、新しい取り組みも行っています。メンテナンスできていない古い物件を買い取り、改装して、満室状態にしてお譲りするので、お客様にお喜びいただいています。とはいえ、大阪市内の優良物件を1棟購入するとなると、どうしても億単位の資金が必要になりますし、リスクも大きいため、お客様の中でも一部の超富裕層の方でなければ難しいというのがこれまでの現状でした。
そこで、この度、タイアップしている税理士法人と共同で、新たに扱い始めたのが「不動産小口化商品」です。こちらは、不動産の信託受益権（資産から発生する経済的利益を受け取る権利）を販売するもので、ひとつの不動産を小口に分割し、長期的かつ安定的に運用します。小口で買えるため、一人では手の届かないような高額な優良物件に、少ない資金でも投資することができます。扱う物件は、当社が、これまでの管理経験をもとに、高い利回りが見込めるものを厳選します。また、購入後の管理業務についても完全に当社で行うため、お客様には購入時の煩わしい交渉や購入後の管理の手間も掛かりません。
そして何よりも、こちらの商品には、相続の面で大きな利点があります。「不動産小口化商品」は証券等ではなく、あくまで現物の不動産を小口で保有するかたちになるため、相続税評価額が低くなります。例えば、今回組成させて頂いた物件の実例ですと、現金で500万円を贈与する場合には48.5万円の贈与税がかかるのに対し、500万円分の「不動産小口化商品」を購入して贈与する場合にはそれが12.8万円に抑えられます。贈与税の差額の分だけ節税効果があるのです。また、相続人の人数に応じて口数で小分けにできますし、将来的には売却も可能なので、「相続を見据えた資産活用の方法」として最適です。さらに言うと、資産家の方の容態の急変などで、急な相続対策が必要になった場合でも、小口化商品であればスムーズな不動産購入が可能になります。
小口化商品の第一弾としては、ロードサイドのテナント物件を選びました。居住用マンションでは私たちの求める条件に適う物件がなかなか見つからず、まずは、将来的な償還を考慮して、より安定的に運用できるロードサイド物件を選びました。しかし、アドミニの目利き力や管理能力を最大限に活かせるのは、やはり居住用マンションだと思いますので、今後は事業用だけでなく、居住用も含めて、幅広い物件をご提供していく予定です。
これからもアドミニでは皆様の大切な資産を守るお手伝いができるよう、将来的な相続も考えて、優れた商品を開発してまいります。もっとも、どれだけの優良物件を選んだとしても、私たちが扱っているのはあくまでも投資商品であり、配当や元本が保証されているものではないので、その点ではお客様にとって全くリスクがないというわけではありません。だからこそ、安心してお任せいただけるよう、お客様の利益を最優先に、焦らず慎重に取り組んでいく所存です。
自分の提案でオーナー様にご満足いただき、「ありがとう」のお言葉をいただけたときが、何よりのやりがいです。以前、ある物件の隣地境界線の確認で、お隣にあった空き家の地主様とお話させていただいたのですが、話の流れで、その方にコインパーキングのご提案をさせていただきました。そして、実際にそれが大成功し、地主様にとても喜んでいただけました。この方とはたまたまご縁があり、ご提案させていただいたかたちになりますが、相続した土地や古い建物を持て余されている方は他にもたくさんいらっしゃると思います。そういった方々に、一人でも多く、不動産の有効な活用方法をお伝えしていきたいです。