• アドミニ 村回覧板

オーナー様と入居者様の安心で豊かな暮らしのために、アドミニは前進します
代表取締役 影山 真由美インタビュー

アドミニは36期上半期に、豊中事務所を開業します。この取り組みは、「社内外の声を取り入れた提案」と「普遍的ニーズへの応答」でオーナー様と入居者様のご満足を追求するという決意の表れ。チャレンジから始まる当社36期について、代表・影山がお話しします。

アドミニの現状と業界の動向はいかがでしょうか

 オーナー様と入居者様をはじめ、当社に関わってくださる皆様のお力添えにより、36期を迎えられたことに厚く御礼申し上げます。

 コロナ禍をきっかけに変化した不動産賃貸への需要。それを受け、どれほど不確実な状況にあっても、オーナー様の喜びと入居者様にとっての便利で快適な暮らしのために尽力するのがアドミニの使命だと覚悟を新たにした33期から、はや2年が経ちました。34期に予想したとおり、オフィスビルの需要は減少。住まい選びの基準は、通勤に便利な場所から変わってきたようで、都心部の単身用賃貸マンションの空室率が上がってきています。

 こうした現状にあって、アドミニも苦戦を強いられています。入居率平均95%と言われるなかでは上々の数字をキープしていますが、入居者様とオーナー様のご満足追求を掲げる当社からすれば、苦戦自体が反省すべきこと。この課題を早期に解決するため、不動産賃貸仲介の業者さんとの連携を強化し、内見ご希望の方に当社管理の空室物件をご案内いただけるよう働きかけています。

仲介業者との連携のほかに考えていることはありますか

 仲介業者さんを頼るだけではありません。入居率は、「このお部屋は便利で、安心して暮らせる」という入居者様のお気持ちの表れ。私たちは管理会社として、「便利で安心」という付加価値を追求する役目も担っています。これまでも、ゴミ捨て場の清掃や放置自転車対策といった入居者様目線のご提案をしてきましたが、さらに一歩進んだ付加価値を提供できるようにと考えています。

 それが、シェアハウスをベースとした集合住宅プラン。不動産業界では現在、従業員寮として使っていた建物を手放す企業が増えています。こうした企業とうまく連携できれば、既にあるものを有効活用しつつ、帰宅したらお帰りと迎えてもらえて、一人の時間もしっかり持ちたいというニーズに対応していけるでしょう。

 障がい者に特化した集合住宅の派生企画も練っているところです。障がい者をスムーズに受け入れてくれる物件はまだまだ少ない。思うように住まいを選べないという声、「私たちがいなくなっても、子どもが生きていけるようにしてあげたい」という保護者の方の切実な願いを聞く機会が増えたことで、この「お困りごと」の深刻さを実感しました。2つの声を同時に解決する方法として、障がい者の住まいと支援者の事業所が一体となった住宅を構想しています。入居条件を障がい者とそのご家族に限定し、その住居は2階以上の低層階に。1階には、住人をサポートするグループホームやデイサービス、訪問看護ステーション、就労支援施設といった支援者の事業所を置き、高層階には看護や介護などの勉強をしている学生さんに入居いただいたらどうかと考えています。

 障がい者の入居に伴い発生するトラブルは、障がい者に対する理解不足が要因で起こる傾向にあります。お悩みを共有できる方にしぼって入居していただければ、問題が起こる確率も減らしていける。そして、就労支援施設や障がい福祉サービス事業所が同じ建物内にあれば、働く場所の選択肢も増え、ご家族も安心して外に働きに出られるようになるかもしれません。

 同じような考え方で、高齢者だけが入居できる賃貸住宅についても検討しています。障がい者向け住宅と同じく、1階には高齢者支援事業者を、低階層には高齢者の方に住んでいただき、高層階には看護・介護系の学生に入っていただきたいですね。学生たちが登校時に「おはようございます、行ってきます!」と声をかけてくれたら、高齢者の方々に喜んでいただけるのでは、と考えています。これらをより地に足をつけた企画にするため、自分自身で介護職員初任者研修を受講する予定です。

36期に計画していること、今後の展望を教えてください

障がい者の住居と支援者拠点が一体となった住宅と、高齢者の住まいと支援者拠点が同じ建物内にある住宅は、35期で本格的に取り組むとお約束した「アドミニ村構想」を発展させた企画です。「アドミニ村」とは、当社管理の賃貸物件の周りにクリニックや薬局をはじめ、豊かな暮らしに直結する事業所に来てもらって構成する空間のこと。こうした「アドミニ村」を増やし、ますます暮らしやすい住環境づくりを進めるため、36期には豊中事務所を開業します。

 アドミニ村第一弾となる子育て支援マンション計画も、2023年春の完成へ向けて進行中です。訪問看護ステーションやクリニック、また保育園か幼稚園も併設し、保護者の皆様が安心して働けて、子どもも楽しく保護者様のお迎えを待てる、そういった場所に育てようとの思いから、環境整備はもちろんマンションのPRまで、さまざまなサポートを行っていきます。

 この「アドミニ村」がメインに考えている入居者様は、子育て世代。単身者用マンションの入居者様とは違ったご要望をお持ちの方々です。メインの入居者様によって、創出すべき付加価値は異なります。ただ、どのような価値を付ければよいかは、入居者様を見つめていればわかること。入居者様の便利と安心を追求すれば物件をご評価いただけて、結果として入居率は高くなる。そしてこの循環は、オーナー様の安心とご満足にもつながっていきます。

 この先、当社と関連会社だけでは完成させられない付加価値も出てくることでしょう。そうした時に力を貸してくださる方々が、社外に多くいてくださるのも当社の財産。35期を数えるなかで、事業や勉強会をとおして多くの経営者とご縁を結んできました。そのご縁から次の出会いが生まれ、志を語り合える仲間が増えています。

 子育て支援・障がい者向け・高齢者向け賃貸物件を実現すれば、より多くの方に喜んでもらえると確信できたのも、仲間からの熱い応援の言葉があってこそ。共通の課題意識を持つ仲間と協働し、あらゆる幸福の形があるアドミニ村を創っていけば、その舞台となる物件のオーナー様にも幸せを感じていただけるはずです。いまはまだ型破りすぎると感じられるかもしれませんが、この企画は物件の資産価値維持・向上につながっていく可能性に満ちています。私たちの使命は、オーナー様と入居者様の豊かな暮らしを、不動産管理によってお守りすること。この重責を果たすため、これからもアドミニは前進し続けます。