
一人暮らしをしている高齢の入居者様の健康と安全を見守るサービス、「アドミニ・シニアサポートクラブ」。アドミニは、このサービスの進化版といえる高齢者専用住宅構想をふくらませています。構想が実現すれば、入居者様はもちろん、オーナー様が現在感じている不安も大幅に減らせるはず。こうした可能性に満ちた構想を、影山社長に聞きました。
影山 真由美(代表取締役)
「アドミニ・シニアサポートクラブ」は、高齢で一人暮らしをしている方へ向けたサービスです。
よく使う家具や家電の開閉部分にセンサーを取り付け、その開閉状況を24時間チェックすることで、入居者様に異常がないかを確認し、場合によってはお住まいに駆けつける「ミマモリオ・プラス」のほか、お部屋の巡回や修繕、不動産の有効活用、家事などの代行サービス、訪問介護・看護、リフォームのご相談、不用品の回収・買取といった多種多様なサービスメニューをご用意しています。
賃貸管理の領域を超えた幅広いサービスメニューを提供できている背景には、薬局、クリニック、訪問介護・看護などをそれぞれ専門とするグループ会社の仲間の存在があります。高齢者の一人暮らしを取り巻くお悩みを、グループ会社の力を合わせて解決しようと考えた結果生まれたのが、「アドミニ・シニアサポートクラブ」でした。
入居者様とそのご家族、お部屋のオーナー様と私たち賃貸管理会社とでは、お悩みの内容は異なります。
入居者様ご本人とご家族のご不安は、健康に関することでしょう。当社の社員のなかにも、いつも元気な親御さんと連絡が取れず、急いで実家へ向かうと、親御さんが骨折して倒れていた、という体験をした者がいます。早く気づくことができたので大事には至りませんでしたが、年齢を重ねると、転倒などで怪我をする確率はどうしても高くなります。ふだんは元気な入居者様も、不意の怪我や病気で動けなくなる不安は拭えません。ご家族も「異変にすぐに気づけるだろうか」と心配するのです。
オーナー様と私たち賃貸管理会社の悩みは、大きく二つあります。一つは人口減少に伴う入居者の減少。そしてもう一つが、入居者様の高齢化に伴う体調不良への懸念です。
縁起でもないお話しで恐縮ですが、もし入居者様がお部屋でお亡くなりになった場合、次の入居者様がなかなか決まらないのが現実です。また、解約をしないまま入院先の病院でお亡くなりになられると、私たちはお部屋に残った家具などを処分することができません。入居者様の相続人を調べて、その一人ひとりに相続するか放棄するか、とお聞きしなければならないのです。この確認作業が終わるまではお荷物を撤去することができません。
オーナー様も私たちも、入居者様の健康を第一に考えています。しかし、こうした複雑な手続きが発生するケースでは、当然次の入居者様にお入りいただくことができず、お仕事の面で困ってしまうこともあるのです。
耳が聞こえにくくなった高齢者の方がテレビを大音量でつけていて、隣室の若者が苦情を訴えるなど、賃貸住宅では時折、世代間のトラブルが起こります。
老人福祉施設に入る方もいますが、施設では食事の時間も入浴時間も決まっていて、自由が制限されがちです。
このような声に対する解決策はないかと考えていたところ、住居とコミュニティスペース(カフェ)と地域医療の拠点(ソーシャルワーカー常駐、訪問看護センター設置)が一体となった高齢者も安心して入居できるアパートの存在を知りました。
高齢者が集まる住宅なら、世代間トラブルは起こりにくいでしょう。施設では得ることが難しい自由も手に入ります。さらには、常駐のソーシャルワーカーが見守ってくれる安心感も得られます。そんなアパートを、グループ会社や協業先の拠点が多い豊中市でもつくることができたなら、既存のサービスでは解決が難しかった課題も解決していけるのではないか。そう考えて、高齢者専門住宅の実現に向けて物件探しなどを行っています。
「アドミニ・シニアサポートクラブ」と高齢者専門住宅が本格的に機能し始めれば、入居者様にはより大きな安心と安全を、オーナー様にも安心と安定収益を提供できるようになると考えています。それ以上に、高齢者の方には、いまよりもっと元気になっていただきたいですね。
多くの場合、高齢者の方は、「お世話をかけている」と恐縮したり、制限された環境で縮こまったりしておられます。こうした孤独な世界を、のびのびと自由に過ごせる世界に変えていきたいと考えています。
まずは豊中で、高齢者専門住宅の第一弾を。ゆくゆくはそれを全国へ。高齢者も個性を発揮して楽しめる世界を広げていくために、当社はグループ会社とより強く連携していきます。
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